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コラム第2回
健友会の歯医者が行う「痛みを抑えた虫歯治療」とは?歯科専門医が解説!

[2021.04.05]

「痛み」は誰にとっても嫌なものですよね。

特に30年40年前の虫歯治療を知っている方々にとって、歯医者と痛みは切っても切り離せないものだという印象があるのではないでしょうか。

最近では歯科治療も進歩し、可能な限り痛みを抑えた、歯にとって大事なものを残す治療が可能となっています。

当院の「可能な限り痛みを抑えた歯科治療」をご紹介します。

ポイント① 表面麻酔の工夫

虫歯治療や親知らずの抜歯において、痛みを抑える表面麻酔はとても大事な処置です。

注射の痛みに関しても、刺入部を少し圧迫してから行うと少し知覚が鈍磨して、痛みを感じづらくなることがわかっています。私たちはこのような工夫を意識して注射時の痛みを抑えます。

 

〇「極細の針」を使用

蚊に刺されても痛くない(気づかない)ように、針が細ければ細いほど痛みは抑えられます

当院では細い針を使い、ソフトに注射することで痛みを抑えます。

 

〇電動麻酔注射の利用

急激に麻酔液を注入すると組織が膨張し痛みの原因となります。そのため注射は、ゆっくりと時間をかけ麻酔液を注入していくことが大切です。

そこで当院では注入速度を機械制御した「電動麻酔注射」を導入し痛みを抑える工夫をしております。

また、ケースによっては手動が最適の部位もありますので、「電動麻酔注射」と「手動」を併用しています。

 

ポイント② 歯を削る際の工夫

人間の歯は一度削ってしまえば元に戻ることは二度とありません。そして、歯は治療すればするほど寿命が短くなります。

当院では、長期にわたってご自身の歯で健康に生活していただくために「可能な限り歯を削る量を少なくする」ことに意識して治療をしています。

〇「細いドリル」で必要最低限の治療を

歯はバーと呼ばれる「ドリル」で削ります。

このドリルが太ければ歯は大きく早く削れますが、細ければ細いほど必要なところに絞った治療が可能です。

前回のコラムでも説明しましたが、深い部分まで進行して削る量の多い虫歯は、治療後も歯としての耐久力は低くなり、寿命が短くなる傾向があります。つまり、ドリルで安易に削りすぎると歯の寿命を縮めてしまいます

当院では、現在利用できるドリルの中でも細いドリルを利用し歯を削りますので、健康な歯までを削ることはありません。

 

〇なるべく音での恐怖心をなくす努力

患者様が虫歯治療を嫌がる理由として「歯を削る時の音」があります。

昔は歯医者に行けばいつでもドリルの音が響いていて、トラウマになっている方もいるのではないでしょうか。

でも実は、最近では診察室でも歯の削る音はあまり響かなくなってきています、ご存知でしたか?

予防歯科、メンテナンスが近年の主流となっているため、削ること自体が少なくなったのも一因ではあるのですが、最大の理由は、ドリルから生じる機械音が小さくなったことが挙げられます。

機械が良くなって、ドリルの回転数が上がり「早い回転で削る」ということは「ブレ」が少なくなるため、歯を削る量も少なくできます。

そして「歯を削る時の振動」も通常よりも軽減されますので、患者様には好評をいただいております。

 

ポイント③ 「う蝕検知液」で虫歯の正確な発見を

う蝕検知液とは、虫歯の部分のみを赤く染める薬剤です。

虫歯治療を行う上で一番大切なのは、虫歯に感染した部分をしっかり除去することですが、通常は虫歯の硬さを頼りに、軟らかくなった部分を削っていきます。

しかしこの方法では、感染部位を正確に除去することはできません。残っている部分から深い方向に歯を溶かしていくので、見た目は保たれているのに歯の寿命は大きく損なわれ、治療するときには深くまで削る痛みの強いドリル治療が必要になってしまいます。

このう蝕検知液を使うと、感染した部分のみが赤く染まりますので、どこまで虫歯を削ればよいか明確になり、歯を削る量を少なくすることができます。

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